斎場御嶽を参拝する際の服装についてのお願い

特選コース

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斎場御嶽だけじゃない、南城市の魅力。

アマミキヨが仮住まいした浜川御嶽
アマミキヨが仮住まいした浜川御嶽

神話の時代も、王国の時代も。南城市は沖縄の歴史の中でも特に鍵となる地域でした。また、湧き水やそこに住む人々の温かさなど、癒しの要素が充満しています。

斎場御嶽を堪能したら、別の南城市の素晴らしさに触れてみませんか。私たちがご案内します。

5つの特選コースを用意しています。東御廻り(あがりうまーい)と城跡コースは、お客様の車にガイドが乗ってご案内しますが、それ以外は徒歩です。お車のないお客様はレンタカーかタクシー利用になります。

なお、以下のコース以外にもお客様の要望に応じて独自コースも作れますのでご相談ください。

東御廻り(あがりうまーい)コース《所要時間:約4時間》

沖縄では太陽の昇る東方を「あがりかた」と呼び、首里城から東の方角にあり、創世神アマミキヨが住み着いたとされる知念・玉城方面の聖地への巡拝を「東御廻り(あがりうまーい)」と呼んでいます。

古くは国王や聞得大君(きこえおおきみ、最高神女)が、王国の繁栄と五穀豊穣を祈願する行事として巡拝し、次第に士族や民間へと広まりました。

近年は、墓を同じにする門中が父系の血族集団としての結束を高めて先祖を敬うために廻ったり、自らの心と体を癒すための聖地巡礼と位置付けて廻る人が増えています。

本来は首里城前の園比屋武御嶽(すぬひやんうたき)から出発して与那原町の御殿山(うどぅんやま)などを経て南城市内に入りますが、このコースでは南城市内に絞ってご案内します(下の地図番号:1〜11)。

城跡コース《所要時間:約3時間》

南城市内は琉球王国統一前の群雄割拠時代に築かれたグスクが多数散在しています。このうち、国指定史跡のグスクを中心に、規模の大きい知念城跡(地図:5)、玉城城跡(地図:11)、糸数城跡(地図:2)、島添大里城跡(地図:13)、佐敷城跡(地図:2)の5か所を回ります。

このうち、知念城跡は琉球王国成立(1429年)前の12世紀後半から築かれ、自然石を積んだ「古城(くーぐすく)」とアーチ門を備えた切り石積みの「新城(みーぐすく)」の2つの郭からなっています。

糸数城跡は14世紀ごろ、標高180mの琉球石灰岩の断崖上に築かれました。野面(のづら)積みと切石積みの石垣が最大約6mの高さに100m以上続く、県内有数の大型グスクです。

玉城城跡は13世紀から15世紀にかけて築城され、天然の要塞のような頂上部にはアマミキヨが創ったとされる7御嶽の一つ、天ツギアマツギの御嶽があり、東御廻りの終着点になっています。

奥武島コース《所要時間:約2時間》

島中央部の奥武観音堂を出発、御嶽を回りながら海沿いの道を歩き、竜宮神に参拝。新鮮魚介を販売している「いまいゆ市場」や、有名な沖縄天ぷらの店にもご案内します(地図:14)。

観音堂は1615年ごろ、暴風で難破した唐船を救助したお礼に贈られた観音像をまつるために建立されました。表札には「南海蓮華満部洲」(南海にハスの花が満ちあふれている島)と書かれ、島の守り神となっています。竜宮神は旧暦3月3日に航海安全と豊漁を祈願する祭りが行われた拝所で、神秘的な雰囲気が漂っています。

島の細い路地を通るコースのため、琉球石灰岩を積み上げて塀にしている沖縄の民家の中までのぞけそうで、ちょっと異国に足を踏み入れたような感じになります。

富里コース《所要時間:約2時間》

尚泰久王の王女・百十踏揚(ももとふみあがり)の墓(地図:15)に詣でた後、正泉井(地図:16)、富里の石畳道を通り、尚泰久王や尚布里の墓(地図:17)を回って番所公園まで、第一尚氏ゆかりの地を巡ります。

百十踏揚は政略結婚で勝連の阿摩和利(あまわり)に嫁ぎましたが、のちに阿摩和利が父王によって滅ぼされると、重臣の鬼大城(うにうふぐすく)に再嫁しました。しかし、鬼大城も反逆を疑われて殺害され、百十踏揚は悲運の王女として後世に伝わっています。

墓は当初、玉城中学校の敷地内にありましたが、校舎建築の際に現在の陸上競技場近くの父王の次男、三津葉多武喜(みつばたぶき)の墓の隣に移されました。

樋川(ヒージャー)コース《所要時間:約2時間》

樋川というのは、琉球石灰岩の大地に降った雨が地中にしみ込んで粘土層との境目から湧き出す水を集めた流れです。国の重要文化財に指定されている仲村渠(なかんだかり)樋川(地図:18)をスタートし、クレソン畑を抜けて垣花樋川(地図:19)で一休み。カービラ(石畳坂)を登って垣花集落に入り、垣花城跡に向かいます。

仲村渠樋川は、大正時代に琉球石灰岩を使ってみごとな石積みの貯水槽や共同風呂などが造られ、住民の飲用、洗濯、水浴びなどに利用されていました。

垣花樋川は、豊かな水量と良質な水で昭和60年、環境庁の名水百選に選ばれ、いまも地元の生活用水として使われています。右側から湧き出す水をイキガ(男)ガー、左側をイナグ(女)ガーと呼び、下流の水たまりをウマアミシ(馬浴)ガーといいます。高台から望む太平洋の美しさは抜群で、夏にはウマアミシガーで水遊びを楽しむ人々でにぎわいます。

特選コースでご案内するスポットの一部

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