おもてなしの心で。先人の心を伝えたい。
南城市ガイド・アマミキヨ浪漫の会は平成24年に創設され、ガイド養成講座を受講したのち筆記と面接の卒業試験に合格した市民らで構成されています。
会の名称となっている「アマミキヨ」とは、琉球の創世神話に出てくる神様の名前で、東の海のかなたにある理想郷ニライカナイから海を渡ってやってきたといわれます。
神話の時代。
琉球の神話では、アマミキヨがニライカナイ(海の彼方にある理想郷)から久高島を経て沖縄本島へ渡って来ました。その第一歩を記したところと言われているのが、玉城百名にあるヤハラヅカサです。アマミキヨはさらに浜川御嶽を経てミントングスク、玉城グスク、知念グスクへと移り、琉球の国づくりを進めていったと伝えられています。
王国の時代。
沖縄では12世紀頃から農耕がはじまり、各地に按司(あじ)と呼ばれる有力者が現れ、14世紀頃には北から北山、中山、南山という三つの勢力が拮抗しあう様相となりました(三山時代)。1429年、三山をまとめ、沖縄を初めて統一したのが佐敷(現・南城市佐敷)から出た尚巴志(しょうはし)です。尚巴志は首里城を王府として整備して以降、明治12年(1879年)の琉球処分まで、独立国としての琉球王国が続きました。
浪漫に彩られた南城市。
南城市内には、世界遺産に登録されている琉球王国最高の聖地・斎場御嶽(せーふぁうたき)のほか、ヤハラヅカサ、玉城グスクなど創世神話に彩られた多くの史跡があります。「アマミキヨ浪漫の会」では、琉球の神話と琉球王国の歴史にまつわる浪漫あふれる旅を、おもてなしの心を第一にご案内します。